8.明けましておめでとうございます。

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

年は明けましたけど、私自身は相変わらず津波のニュースを引きずったままです。

別に私の親族が被害に遭ったわけでもないし、私自身が遭ったわけでもないです。
ただ、どうしてもそのニュースを見ずにはいられない。

年明け前書いた最後の日記に、奥さんが行方不明になった旦那さんの話を書きました。
遺体が、見つかったそうです。

1人取り残されてしまった男の子も、あれだけ死なないと、必ず生きていると願っていたお父さんと弟が、その子の証言で流されたすぐ近くの建物の下から一緒に発見されたそうです。

何だかね、別に自分が被害に遭った訳でもないのに本当に悲しいよ。
一体その人達が何をしたって言うの。

おそらく、ここまでこのニュースが印象に残ってるのは先に書いた1人残された旦那さんがインタビューされてる所をTVで見たから。

彼はイタリア人(だったはず)で日本人の奥さんとサーフィンをするために来ていて津波に遭った。

日本人のアナウンサーにインタビューされて、彼はカタコトの日本語で身振り手振りで一生懸命語っていた。
逃げる時に怪我をしたらしく、足には包帯が。

状況を語った後に、彼は泣きながら叫び始めた。
「由美、寂しいよ、由美ー」と。

男の人がそんなふうに泣き叫んでるのをあまり見たことがないので、強く印象に残った。
そんなふうに、求められる奥さんはきっと幸せだっただろうな。

一体津波に遭った人達が何をしたって言うんだろう。
そりゃ、中には悪い事をした人だっていたかもしれない。
でも、全員がそうではないはず。

ただ、年明け前の休みを楽しもうと旅行した人。
そこで普通の暮らしを営んでいた人

それぞれの人の生活があって、それぞれの運命があって。

それなのに、どうにもならない事で運命を狂わせられる。

本当に不条理な世の中。

こんな世の中で幸せを見つけられる自信なんて無いし
寧ろ、見つけてもそれをまた不条理な事に奪われるんじゃないかって不安の方が大きい

生きていくのが、また、嫌になる…。